*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース 2011年 第2号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2011年10月5日 発行: 理論天文学宇宙物理学懇談会事務局 内容: 天文学会・物理学会年会における理論懇報告会の概要 日時・場所・司会: 天文学会: 2011年9月20日12:00-13:00・ 鹿児島大A会場・大須賀健 物理学会: 2011年9月18日17:30-18:30・ 弘前大SW会場・井岡邦仁 ------------------------------------------------------ 理論天文学宇宙物理学懇談会報告会 ◎報告  理論懇シンポ  レンタルサーバ  物理学会領域委員の任期  物理学会若手奨励賞  全国同時七夕講演会への協力要請  学術会議中規模計画推進の依頼  会費関係  寄付の受け入れ  事務局からの報告  基研からの報告  天文台からの報告 ◎理論懇シンポ  場所: 国立天文台  日程: 11月5日(土)ー7日(月)  テーマ: 理論天文学・宇宙物理学の革新  LOC: 中村文隆(chair)、天文台理論部  SOC: 井岡邦仁(chair)、中村文隆、大須賀健、早田次郎、杉山直  財源: 国立天文台(45万円)  概要: 多波長から多粒子へ、分野横断的テーマの台頭、      プロジェクトの大型化と価値観の均一化 ◎レンタルサーバ  レンタルサーバーを借りて、事務局が管理している情報、選挙システム、  メーリングリストとHPをすべて移す予定。  レンタル代は?500円/月  次回の総会で承認を得る。 ◎物理学会領域委員の任期  9月から物理学会が一般社団法人になる関係で、領域代表、  副代表の任期が、これまでの10月翌年9月から、  4月翌年3月、に変更になる。これに伴い、次期領域代表、  副代表(67期、つまり川崎さん、神田さん)から任期が  H23年10月H24年3月の半年間になる。  早田さんの任期(2010.10-2012.9、運営委員兼務2011.5-2012.3)は変更なし  井口英雄さん(日本大 H23年10月-H25年9月、運営委員兼務H24年4月-H25年3月)も  変更なし。  その次からどうするかは秋の物理学会領域懇談会で議論され、  理論懇からの領域委員の任期は変わらないこととなった。 ◎物理学会若手奨励賞 〇若手奨励賞選考の規約  宇宙線・宇宙物理領域 日本物理学会若手奨励賞募集規約 理論の (2-1)  「理論懇運営委員会の承認後に宇宙線・宇宙物理領域運営委員会に推薦する。」  --->> 「理論懇運営委員会(但し、3項に定める受賞資格がある者は除く)の  承認後に宇宙線・宇宙物理領域運営委員会に推薦する」 に変更した。  実際に理論懇運営委員に受賞資格のある方がいたため。 〇物理学会若手奨励賞の 応募書類の有効期限  応募者の質量共にバラツキがある(正直数が少ない)ことから応募書類を  次年度まで二年間有効にしたらどうか、という意見があった。  現審査委員の方に議論をしてもらった。  他分野との関係で、やるべきではないという結論に至った。  また、今回は主要機関(理論懇事務局のローテンションに入っている機関)の  教授に応募の呼びかけをしたところ十分に集まった。  再度応募することを奨励する一文を公式の募集文の前あたりに加える案が出された。 ◎全国同時七夕講演会への協力要請  今年限りなので30万円を上限として依頼に応えることにした。  運営委員会で議論し、理論懇メーリングリストに流し承認を得た。  復興支援などの名目のもとに個人レベルでの支援の要請が出てくると混乱するので、  講演会の主催団体である天文学会から正式に要請してもらうようにした。  理論懇も共催という形にしてもらうようお願いした。 ◎学術会議中規模計画推進の依頼  6月に学術会議から中規模計画推薦の依頼があった。  理論懇のメンバーからは中規模計画への積極的な提案はなかった。  将来的には、いくつかの大学・研究所が一緒に連携を組んで、  理論研究に対して何か新たな動きを出していくのも必要ではないか、  ただ理論系で大掛かりな組織をつくることは、よほどの具体的な  目標がないかぎり足かせになる可能性が高いので慎重にやるべきだ、  などの議論があった。 ◎会費関係 〇新入会員の会費納入  全く会費を払わない会員が無視できない人数存在することから、  入会時に1年分払ってもらうように変更する。初年度は免除なので、  2年目を払ってもらうことになる。  その旨ホームページを変更した。 〇在外免除制度  現在では、各種投票などを含めネットですべてできるようになっている。  そのため在外免除制度の必要性がなくなっている。廃止することに決定。  運営委員会の議論で、すでに今年度の申請があって承認もされていることから  来年度から廃止することに決定した。また、在外中は会費納入が困難なことから、  申請があれば納入猶予を認めることにした。  ホームページにその旨を載せた。 〇郵貯銀行以外からの会費振込み  郵貯銀行以外からの会費振込みができるようにして欲しいという要望があった。  調査の結果、すぐに可能なことがわかったので、今後は認める。  しかし、振込み方法や機関によって手数料が大きく異なることがあり、  手数料は納入者が負担することに、運営委員会で決定した。  ホームページに詳細を載せた。 〇会計年度  理論懇の会計年度の期間は事務局の任期期間と一致しており会計年度は  その開始年であることを確認した。  そのことがわかりやすいようにホームページの表現を変更した。 ◎寄付の受け入れ  理論懇で寄付を受け入れるようにして欲しいという要望があった。  運営委員会で議論した結果、現在の会費納入用の口座を用いて、  寄付の受け入れを始めることとなった。寄付金は、事務局の帳簿上で  会費とわけて扱えるようにする。  その旨、ホームページに掲載した。 ◎事務局からの報告 ○本年度会計: 2010年10月1日9月12日  収入: 2,843,590円(前年度からの繰越)       430,510円(会費振込み)       222,000円(会費シンポ時)        47,745円(2007年度シンポからの繰越)  支出: 600円(振込書印字サービス)         168円(文房具)         480円(郵送費)        50,000円(理論懇シンポバイト代)        49,500円(理論懇シンポ会場代)       100,735円(夏の学校援助)  計:  3,342,362円   (滞納分の納入などで会費収入が大きく増加した) 〇会員数: 396名 (18名増加) 〇会費納入,名簿訂正をお願いします。 ◎基研からの報告 〇人事  所員人事  <選考中>   素粒子論教授 9月下旬決定予定  <公募予定>   特定准教授(滞在型プログラム)      「クォークハドロン物理学および関連する理論物理学」分野   9月下旬公募開始予定、11月15日締め切り  特任助教(研究員)   市川隆敏 (原子核、HPCI受託研究、2011.10.1)  非常勤研究員   Lu Hantao (物性、2011. 7. 1)  外国人客員教授   2011年10月1日12月31日 Valeri P. Frolov (University of Alberta, Edmonton, Canada.:宇宙)   2011年12月28日2012年3月27日     Philippe de Forcrand(Institute for Theoretical Physics, ETH Zurich:原子核)   2012年度予定    Jaime Garriga Torres (University of Barcelona :宇宙):2012年度前半    Laurent Freidel ( Perimeter Institute for Theoretical Physics :素粒子)    Pierre Descouvemont (Universite Libre de Bruxelles :原子核)    Dirk Manske (Max Planck Institute for Solid State Research :物性) 〇滞在型プログラム  2007年から特別教育研究経費(拠点形成)「クォーク・ハドロン科学の理論研究の  新たな展開を目指す国際共同研究プログラム」として、クォーク・ハドロン科学の  分野及びストリング理論から物性、宇宙論にわたる周辺の学際的研究テーマについて、  長期滞在型国際共同研究を組織し推進  2011年度より経常経費化、今後は定常的プログラムとして実施  (今後3年間は、現プログラムタイトルで報告)  滞在型プログラム付きの特定教員を採用予定  プログラムアドバイザーとして特任教授:矢崎 紘一氏  2011年度国際モレキュール型プログラム、9月末締め切りで追加公募中  滞在型プログラムは、滞在型プログラム実行委員会(第一段階審査)  と共同利用運営委員会(第二段階審査)による審議を経て採択  ホームページ http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~yipqs/  今年度までの5年間のまとめとなるシンポジウムを実施  “ Perspectives in Theoretical Physics --- From Quark-Hadron Sciences    to Unification of Theoretical Physics ” 2012. 2. 68   組織委員長: 江口徹、大西明 〇国際滞在型研究会  2011年度  “Dynamics and correlations in exotic nuclei”2011.9.20 10.28    組織委員長:延与佳子(京大理)、松尾正之(新潟大理)    YKIS2011“ Frontier Issues in Physics of Exotic Nuclei ”と連動    2011.10.1115  “Novel Quantum States in Condensed Matter : Correlation, Frustration and Topology ” 2011.11.712.9    組織委員長:川上則雄(京大理)    2012年度  “Gravity and Cosmology 2012” 2012. 11月12月 組織委員長:田中貴浩  “Gauge/Gravity Duality ” 2012.9.2610.30  組織委員長:九後太一    YKIS2012 “ From Gravity to Strong Coupling Physics”と連動   2012.10.1721  2013年度以降  “Supernovae and Gamma-Ray Bursts 2012 ? Unveiling Explosion   Mechanism of Massive Stars with Help of Nuclear Matter Physics   and Multi-Messenger Astronomy ?”   組織委員長:長滝重博 〇2011年度研究計画(一般共同利用・9月以降開催)  9.5-10 Monte Carlo Tools for LHC  9.20-24 KIAS-YITP joint workshop 2011, "String Theory, Holography, and Beyond"  10.11-15 YKIS2011:Frontier Issues in Physics of Exotic Nuclei   10.15-16 新たな知の統合に向けて     10.31-11.3 宇宙と物質の非平衡ダイナミックス   11.10-12 原子核の対称エネルギーと中性子過剰核・核物質の性質   12.7-9 E0,E1励起を通じて探る原子核の低い励起エネルギーのエキゾチックな構造  12.14-16 量子多体系のエンタングルメントとくりこみ群   12.26-28 超新星爆発と数値シミュレーション  2012.1.5-7 物理と情報の階層構造情報を接点とした諸階層の制御と創発-  2012.2.20-22 Phase Transition Dynamics in Soft Matter: Bridging Microscale and Mesoscale   2012.3.15-17 GUT 2012  2012.3.21-23 情報統計力学の最前線情報と揺らぎの制御の物理学を目指して  2012.3月 2012年アジア太平洋宇宙論と重力スクール/研究会  2012.3月 標準模型を越えた素粒子理論へむけて(新しい実験結果をふまえて) (2012年度)  2012.10月最終週 East Asia Numerical Astrophysics Meeting, 5th (2013年度)  2013.7.29-8.3 Mathematical Statistical Physics 〇11月に、2012年度の共同利用研究計画を1年分まとめて公募 〇グローバルCOE  京都大学グローバルCOEプログラム  「普遍性と創発性から紡ぐ次世代物理学-フロンティア開拓のための自立的人材養成-」  (拠点リーダー 川合 光 理学研究科教授)を理学研究科などとともに事業展開中。  ・人材育成 BIEP(双方向滞在型国際交流プログラム)大学院生の国際招聘および海外派遣        TRA(Teaching-Research Assistant)制度  ・最先端領域と融合領域で研究プログラムを推進・発展  ・特別研究ユニットによって新分野を開拓  ・外国人招聘、国際会議  ・国内ビジター制度 〇大型計算機更新  2011年1月から新しい計算機が稼働   HITACHI SR16000   108ノード、1ノードに32コア、SMTにより実効的には64コアとして使用可能   総コア3456 (SMTにより実効的には6912)   理論ピーク性能 91.2TFlops (844.8GF/Node).   LINPACKによる実効性能73.35TFlops (80.39%)   総メモリ 13.8TB (128GB/Node. 平時96GB/Nodeで運用)   ノード間通信 4GB/s2   Disk容量 115TB  (他に90TBあり)   電力あたりの性能ランク「The Green 500 List」で世界14位  運用等   レンタル料金:年額約1.4億、5年間。電気代は1680万円程度   HPCI(分野5:物質と宇宙の起源と構造)が主催する共同利用プログラムに、   今年度から108ノード中4ノード(256コア)を供出開始。特定のプログラムに   計算資源を優先配分   京都大学内では、計算機統合の動きもあり〇運営関係  委員会   2012年1月19,20日 第4回共同利用運営委員会   2012年1月20日 第6回運営協議会   2012年5月25日(予定) 第7回運営協議会  所長・副所長について   所長 九後 太一 (2011年4月1日より任期2年)   副所長 早川 尚男 (2011年4月1日より任期1年)  運営協議会委員(宇宙) 2011年8月1日より任期2年   横山 順一(東大院) 小玉 英雄(KEK)   <所内> 佐々木 節、田中 貴浩、柴田 大     共同利用運営委員(宇宙) 2011年1月1日より任期2年   白水 徹也(京大院) 向山 信治(東大) 井岡 邦仁(KEK)   <所内> 田中 貴浩、長瀧 重博 ◎天文台からの報告 〇台長選考  8月教授会議意向投票  9月運営会議による郵便投票  10月運営会議による投票 〇移動(4/1以降)  牧野淳一郎(教授) 4/1 東京工業大学理工学研究科理学流動研究機構教授  町田正博(助教) 4/1 九州大学理学研究院地球惑星科学部門准教授  以上2ポスト公募人事選考中  研究員   斎藤貴之(専門研究職員) 8/1 東京工業大学大学院理学研究科    理学研究流動機構 産学官連携研究員 (HPCI戦略プログラム)   馬場淳一(専門研究職員) 8/1 東京工業大学大学院理学研究科    理学研究流動機構 産学官連携研究員   松本 洋介(専門研究職員) 7/1 千葉大学理学研究科 特任助教    (HPCI戦略プログラム) 4/1 STE研より   安武伸俊(研究員) 4/1 東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター研究員   大栗真宗(研究員) 4/16 東京大学数物連携宇宙研究機構特任助教研究員   西村信哉 (科研費研究支援員) 4/1 スイス・バーゼル大学研究員 〇CfCA 計算機リプレース 2013年度始め 情報招請中 計算機運用 地震後3月運転休止 7月8月縮退運転80% 9月9日より100%運転 以上。 ------------------------------