理論天文学宇宙物理学懇談会会員の皆様、 事務局より、理論懇ニュース(2007年No.1)をお届け致します。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2007年第1号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2007年 1月 16日 発行: 理論天文学宇宙物理学懇談会事務局 内容: 理論懇シンポジウムでの理論懇総会の議事要録 議題  理論懇事務局からの報告(釣部)  基研からの報告(嶺重:代理 田中)  天文台からの報告(固武)   物理学会レビューセッション(横山:代理 田中)  物理学会若手奨励賞  理論懇事務局ローテーション  会計年度に関する規定について  日本の理論天文学2007の刊行について  来年の理論懇シンポ ★理論懇事務局からの報告  2006年10月?2007年9月(2006年度)は、  阪大宇宙進化(田越 秀行、釣部 通)が担当 ● 京大基研各種委員会委員(運営委員、共同利用委員)の推薦のための選挙 ● 理論懇運営委員の選出の選挙  を、電子投票(希望者は郵送による投票)にて実施した。  投票期間は、いずれも 2006年11月20日(月)より 2006年11月30日(木) まで  ●京都大学基礎物理学研究所各種委員会委員(得票数上位のみ、敬称略):   基研運営委員(定数 2): 投票総数: 162 須藤靖 35 杉山直 19 中村卓史 13 横山順一 11 柴田大 11 基研共同利用委員(定数 2): 投票総数: 156 田中貴浩 15 横山順一 12 犬塚修一郎 12 柴田大 10  上記結果をもとにし、理論懇運営委員会で協議(重複、同点などについて) をした結果、最終的に以下に挙げる候補者を京都大学基礎物理学研究所に推薦した: 運営委員 :       須藤靖、杉山直、(次点:中村卓史、 柴田大) 基研共同利用委員 : 田中貴浩、 横山順一、(次点:犬塚修一郎、 柴田大)  ●理論懇運営委員の選出のための選挙 理論懇運営委員(改選)(定数 5): 投票総数: 395 柴田大 40 固武慶 18 大向一行 18 戸谷友則 16 小久保英一郎 14 中尾憲一 13 規定により、国立天文台からの選出は改選人員5人のうち2人までとなっている ので、最終的に以下に挙げる方が改選委員となりました。   (改選): 柴田大、固武慶、大向一行、戸谷友則(副委員長)、中尾憲一  これに  (非改選): 白水徹也、山田章一、井岡邦仁、田中貴浩(委員長)、高田昌広  を合わせた10名が新運営委員。 ★天文台からの報告  人事   昇任    理論研究部・助教授     小久保英一郎 さん (天文台 主任研究員)    転出      台坂 博 さん   (天文シミュレーションプロジェクト 研究員)                一橋大学助教授(10月より)    長沢真樹子 さん (天文台 研究員)                東工大 助教  (10月より)  公募中     研究員(一般枠、プロジェクト枠)                     若干名 1月9日(火)締切    ☆ 任期:原則として3年間、ただし平成16年4月以降、既に国立天文台研究員      として勤務した期間がある場合は、通算勤務期間が5年を超えないように      設定されます。  計算機共同利用関連   2007年度前期は、例年と同じ、1月にプロポーザル募集。         後期は、 計算機リプレースの関係で2008年                 一月末運用停止。  ・計算機リプレース    2008年4月 運用開始、システム名:「天文シミュレーションシステム」    現在、仕様策定の外部委員、柴田さん(東大)、松元さん(千葉大)    とともに、仕様策定を行なっている。       基本的要求用件:    (1) ベクトル型並列計算機(ピーク性能2TF,メモリ2TB以上)      (共有メモリの大きいマシン、VPP Fortran userのプログラム 資産の移行を意識した)    (2) スカラー型並列計算機(ピーク性能20TF、メモリ8TB以上)      (MPI ユーザ向け)       ★基礎物理学研究所からの報告  人事   * 非常勤研究員:公募中(締め切りは2007年1月9日必着)    21COE研究員:公募中(締め切りは1月末?)   * 近く、宇宙の分野の教授の公募があるかもしれない(未定)   * 客員教授: Piet Hut (2006年10月?2007年1月中旬)           Alexei Starobinsky (2007年4月?6月) Douglas Heggie (2008年7月以降)  後期研究会 * ガンマ線バースト研究会 (2007年1月) * 「すざく」時代のブラックホール天文学 (2007年2月)  来年度前期研究会 * 既に締め切り。2007年1月の共同利用委員会で審査     * 2008年1月に、基研と韓国のAPCTP     (Asian-Pacific Center for Theoretical Physics)     とのジョイントワークショップを予定。      テーマは "Accretion & Outflow in Astrophysics"  湯川朝永生誕百年記念事業 * 2007年 1月23日    :記念式典  次期所長について * 2007年1月の運営委員会で決定。候補者推薦は運営委員へ。  概算要求 「クォーク・ハドロン科学の理論研究の新たな展開を目指す国際共同研究プログラム」       * 新規8800万円*2/3:年間3本の滞在型プログラムを走らせる。  * 宇宙分野も、中性子星内部構造等を通して関連している。 ★物理学会レビューセッション 「物理学会でレビューセッションを設ける計画」があるが、趣旨に反対の意見がないか?  簡単な説明 (1) 提案の経緯   日本物理学会理事会では2006年秋季大会で「大会の開催方式についてのアンケート」   を行った結果 「全領域のレビューセッション開催」は,いくつかの懸念は指摘されて   いるものの,過半数の賛成を得ており,とりわけ若い世代の期待が大きいことが判明した。   実行上の大きい支障がない限り,2007年秋の北大大会で試行することを提案する。   その次の2008年春の近畿大大会では,数学会との連携セッションを計画しており,   物理学会から5+1のレビュー講演を出す予定である(数学会からは4+1)。   従って2008年年次大会では実施しない。   2009年度以降の実施については2007年度のアンケート結果から判断する。 (2)試行形態  (a)(年次大会の)初日と最終日に,終日セッションを設定する。   したがって,他のセッションとパラレルとなる。   これは、2日目、3日目はシンポジウムの設定が多いことを反映している。   今回は試行なので,従来型のシンポジウムを優先したい。  (b)原案としては各領域一つづつ30分講演を行うとする。  (d)期待される講演像 物理の修士2年(全分野)を念頭に置き,   広範囲の紹介から講演者の最新の研究にまで言及する。 (4)準備方法  領域委員会で講演を引き受けた領域は、4月末までに講演者と題目を決定する。  特に反対意見はなかった。 ★第1回日本物理学会若手奨励賞(宇宙線・宇宙物理領域)候補者募集  要約)  日本物理学会では将来の物理学をになう優秀な若手研究者の研究を奨励し、  日本物理学会をより活性化するために、平成18年3月に日本物理学会若手奨励賞  を設けました。  日本物理学会若手奨励賞実施要項、及び宇宙線・宇宙物理領域 若手奨励賞募集規     (http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/JPSCR/index.html   この規約に従い、宇宙線・宇宙物理領域では、日本物理学会若手奨励賞候補者を  広く募集します。 日本物理学会若手奨励賞実施要項、及び宇宙線・宇宙物理領域  若手奨励賞募集規約をご参照の上、平成19年1月31日(必着)までに必要書類  を下記宛にお送り下さい。なお、なるべく電子媒体での応募をお願いします。  また、宇宙線・宇宙物理領域 若手奨励賞募集規約に従い、理論系と実験系  の候補者の選考は別に行われますのでご注意下さい。  理論系の候補者に関する推薦(自薦を含む)書類の送り先:    ・理論天文学宇宙物理学懇談会(理論懇)事務局 田越 秀行、釣部 通      email: rironkon@vega.ess.sci.osaka-u.ac.jp   (または郵送の場合:560-0043 大阪府豊中市待兼山町1?1    大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻田越 秀行、釣部 通宛 ) ★理論懇事務局担当のガイドライン  1.事務局担当グループの条件は「理論懇会員の常勤(任期5年以上)    スタッフが3人以上」とする。  2.事務局は引継ぎの半年ほど前に、ローテーションで次期と次次期に   事務局に予定されているグループに、事務局を担当することが可能か   どうか打診する。  3.この時点で、次期事務局に予定されているグループが、ポスト数削減で、   スタッフ数の条件を、担当期間のかなりの割合で満たせなくなることが確実   な場合は、ローテーションの次のグループが事務局を担当する。   長期海外出張など、公式なスタッフ数が減らない場合は適宜判断する。  4.順番を飛ばされたグループが、その後長期間(ローテーションの周期程度)   にわたってもスタッフ数の条件を満たせなくなると予想される場合は、   そのグループはローテーションから外れる。  5.新たにスタッフ数の条件を満たすようになったグループは適宜ローテーションに   入れるよう総会で決める。  新ローテーション  東大天文 --> 山形大 --> 京大天体核 --> 立教大 --> 京大宇物 --> 東北大天文 --> 名大物理 --> 東大教養 --> 京大基研 --> 東大物理 --> 阪大宇宙進化 (現在) -->国立天文台理論 --> 千葉大物理 --> 東工大宇宙物理 --> 新潟大物理 --> 広島大 --> 東大天文  第3項について、スタッフ数の条件を満足しないために飛ばすことになった  グループが、再びすぐに条件を満たすようになった場合に再びローテーション  に組み入れることが明記されていないのは不公平感があるという指摘があったが、  (第5項を適応して(委員長解釈))適宜対応することでよいのでは  ないかということで、新ローテーションを含めて承認された。 ★会計年度に関する規定について  理論懇の会費関する規定における会計年度の記述が曖昧でわかりにくいという  指摘があった。FAQに適当な説明を書き加えることで対応することとし、  規定自身は変更しないものとした。 ★日本の理論天文学   日本の理論天文学が2007年に更新すべき年が来る。  更新をおこなうことに異論はなかった。  編集担当は理論懇運営委員が適当な人物に依頼することになった。  結果、固武慶氏に編集担当を依頼し、快諾を得た。 ★来年の理論懇シンポ  基礎物理学研究所の短期研究会に応募する方向で検討することになった。  分野間の交流の促進によって新しい理論宇宙物理学を拓くことをテーマに掲げる。  タイトル「理論宇宙物理学のフロンティア」(仮)  LOC:井岡、山田,(他1名未定)  SOC 長滝、戸谷、固武、田中(理論懇運営委員長)