*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2006年第3号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2006年 10月 6日 発行: 理論天文学宇宙物理学懇談会事務局 内容: 天文学会2006年秋季年会での理論懇総会の議事要録 日時: 2006年 9月20日(水) 12:30--13:30 場所: 九州国際大学 H会場 議題: 1. 理論懇事務局からの報告 2. 基研からの報告 3. 天文台からの報告 4. 物理学会若手奨励賞 5. 理論懇シンポ 6. 理論懇会則の変更 7. 物理学会での「理論懇報告会」 8. 事務局ローテーション --------------------------------------------------------------- 1. 理論懇事務局からの報告  ● 会計報告 9月20日時点(理論懇総会)での状況は、以下の通り。 口座分収入 前回総会時(2005/12/26)における残高:1,120,427円 会費振り込み(4件) : 22,000円 口座分支出 : 0円 --------------------------------------------------- 口座分残高:1,142,427円 手持ち分収入 前回総会時(2005/12/26)における残高: 70,000円 会費振り込み(2件) : 48,000円 手持ち分支出 名称変更に伴う会印の製作 : 2,940円 --------------------------------------------------- 手持ち分残高: 115,060円 =================================================== 総残高:1,257,487円  ● 次期事務局(議題 8 も参照のこと) 大阪大学宇宙進化グループ 釣部 通 田越 秀行 任期: 2006年10月1日?2007年9月30日 --------------------------------------------------------------- 2. 基研からの報告 ● 人事 * 21COE研究員:フラキ アントニオ(2006年10月?2007年3月) * 客員教授: Piet Hut (2006年10月?2007年1月中旬)          Alexei Starobinsky (2007年4月?6月)        Douglas Heggie (2008年4月以降) ● 後期研究会 * ガンマ線バースト研究会 (年内?) * 「すざく」時代のブラックホール天文学 (2007年2月) ● 湯川朝永生誕百年記念事業 * 2006年12月11?13日:記念シンポジウム * 2007年 1月23日    :記念式典 ● 次期所長について * 九後所長が、外部からの所長招へいの意向を示す。 * 来年1月の運営委員会で決定。候補者推薦は運営委員へ。 ● 概算要求  「クォーク・ハドロン科学の理論研究の新たな展開を目指す国際   共同研究プログラム」 文部科学省から財務省へ。 * 新規8800万円要求:年間3本の滞在型プログラムを走らせる。 * 宇宙分野も、中性子星内部構造等を通して関連している。 * ポスト要求(クォーク・ハドロン、メゾスコピック分野)。 --------------------------------------------------------------- 3. 天文台からの報告 (1) 理論部の人事 転入 固武 慶(上級研究員)4/1着任 牧野 淳一郎 (教授) 6/1着任 転出 観山正見 (天文台長) 4/1移動 杉山直 (名古屋大教授) 3/31転出 選考中 助教授 (2) 組織 4月より旧天文学データ解析計算センターが天文データセンター(略称 ADC、主に天文データの管理と公開)と天文シミュレーションプロジェ クト(略称CfCA、主に大型計算機と重力多体問題専用計算機の共同利用) に改組された。 理論懇メンバーに関係の深い天文シミュレーションプロジェクトのメ ンバーは牧野 淳一郎(プロジェクト長) (理論部と併任)富阪幸治 (理論部と併任)、和田 桂一 (理論部と併任)、伊藤 孝士 、小久 保 英一郎(理論部と併任)、工藤 哲洋(理論部と併任)、研究員3 名 計算機リプレース:0.6TF(ベクトル)を2TF(ベクトル) +20TF(スカラー) のシステムへの入れ替えを準備中(2008年3月) (3) 研究員募集 天文台研究員(一般枠)と(プロジェクト枠)あり、募集は12月には 出る予定。鋭意出願されたし。(理論は一般枠、他プロジェクトの枠 にも併願できる。CfCAのプロジェクト枠へも応募可能) (4) 科研費特定領域「広視野深宇宙探査によるダークエネルギーの研究」 *2006年9月から2011年度いっぱい* 国立天文台、東大、東北大、名古屋大 *課題研究(年10件程度)、研究員 --------------------------------------------------------------- 4. 物理学会関連の報告 (1) 宇宙線・宇宙物理領域運営委員 2006年9月22日の宇宙線・宇宙物理領域全体懇談会で白水氏の 後任として柴田大氏が認められる予定。任期は2006年秋から20 08年秋。なお、山田章一氏の任期は2007年秋まで。 (2) 若手賞について 領域の若手賞に関する規約について各団体の意見調整に手間取ってい る。9月22日の全体懇談会にて最終確認を行なう予定。当初の理論 懇運営委員会案からの主要な変更などは以下の通り: ○受賞対象者について    大きな変更なし。ただし、対象者に若干ずれがあるため已む無く実験系 とは統一しなかった。    理論:   「受賞対象者は、授賞式の年の4月1日現在で35歳以下あるいは博士取 得後7年以内の物 理学会会員のうち宇宙線・宇宙物理学領域の理論的 発展に重要な寄与を与える 研究をおこなったと認められる者」    実験:   「受賞対象者は、授賞式の年の4月1日現在で37歳以下の物理学会会員 のうち本賞に値する重要な論文を発表し、かつ将来重要な貢献が期待で きる研究者とする。」 ○選考委員の公開時期    当初の理論懇運営委員会案では、募集開始と同時に公開する予定であっ たが、実験系に合わせて任期終了後に公開することにした。 ○募集時期    当初の理論懇運営委員会案では、選考委員の都合を考慮するためできる だけ早い時期としていたが、他の賞の選考期間は3ヶ月程度であること を考慮し、「選考日程は、「日本物理学会若手奨励賞実施要綱に従っ て受賞者が招待講演を行う年次大会のプログラム編成委員会までに候補 者の選考を行う。このため応募の締め切りは原則として9月末日、選考は 9月?11月の間に進め、11 月末に選考終了とする。」とした。 --------------------------------------------------------------- 5. 2006年理論懇シンポジウム テーマ:「理論天文学の進歩」   内容は限定せず。 日時:12月25日-27日 場所:立教大学 (東京・池袋) SOC:大向(国立天文台)、井岡(京大)、樽家(東大) LOC:柴崎、須佐、原田(立教大) 招待講演者 恒星・太陽: 寺澤敏夫(東工大) 星・惑星形成: 富阪幸治(国立天文台)、井田茂(東工大) 銀河・AGN: 千葉征司(東北大)、児玉忠恭(国立天文台) 梅村雅之(筑波大) 高エネルギー天体: 井上進(天文台)、北本俊二(立教大) 宇宙論: 須藤靖(東大) 相対論: 田中貴浩(京大)、川村静児(国立天文台) その他、一般講演(口頭+ポスター)も受け付け。 旅費の財源は(潤沢ではないが)、天文台から確保。 --------------------------------------------------------------- 6. 理論懇会則の変更 会名の変更と国立天文台の組織の変更に伴って、字句の修正をする。新会 則は以下の通り 理論天文学宇宙物理学懇談会会則 I.会則 名称: 本会は理論天文学宇宙物理学懇談会と称する。 目的: 本会は天文学・宇宙物理学の理論的研究の発展を目的とする。 そのため、共同利用研究所等における理論研究の推進や 将来 計画の検討に必要な諸活動を行う。 会員: 会員は、天文学・宇宙物理学の理論的研究に関心を持ち、天 文学・宇宙物理学または関連分野の論文が1篇以上ある研究 者とする。 会費: 会員は会費を払わなければならない。 (2000円/年、学生1000 円/年) 会員で長期間に渡り海外に在住するものは、会費の納入 を免除する。 期間が会の会計年度と異なる場合もあるので、免 除は滞在一年につ き会費一年分、滞在一年に満たない分は切捨 て計算とし、免除は 自己申告とする(ただし海外在住が終了し てからの事後申告は受け付 けない)。この規定は2000 年1月1 日から適用する。一事務局の 任期期間を任期期間に1月1日が含 まれる年度の会計年度とす る。 なお前年度までの会費をすべ て納めている会員が、五年分の会費を 一括 納入する場合には 会費の半額を免除する。この規定は 2005年 1月1 日から適用す る。 総会: 本会は年1回以上適宜総会を持つ。 運営委員:会員の互選により運営委員を選出し、定員は10名とする。ま た事務局長は選挙によらず運営委員を兼任する。運 営委員会 は運営委員長を互選し、運営委員長は本会を代表す る。 運営 委員長の任期は1年とする。運営委員長は、国立天文 台、基 礎物理学研究所以外に属する、 事務局長以外の運 営委員から 選ぶ。運営委員長の指名により、運営委員の中から副委 員長 を選出する。選出された運営委員は1期2年の任期で、 2期 連続で 運営委員となることは禁止する。また累積 4期以上運 営委員となることは禁止する。国立天文台と基礎物理学研究 所からの選出は, 改選人員(5人)の内あわせて2人ま でと する。 事務局: 本会の事務的活動のために事務局をおく。(1年ごとの持ち 回り) II. 事業 1. 国立天文台の理論研究に関する活動 i. 理論関連専門委員の推薦 ii. 計算機共同利用審査委員の推薦 iii. 理論系共同利用についての意見交換 vi. 理論系客員部門(含外国在住研究者)についての意見交換、   PDF制度、外国在住研究者の招待等。 2. その他の共同利用研究所および関連学会に関する活動 3. 将来計画の検討・情報交換 4. 会報・ニュースの発行 5. シンポジウム・研究会の開催 以上について賛成多数で承認された。 --------------------------------------------------------------- 6. 物理学会での「理論懇報告会」 物理学会での「理論懇報告会」の定期開催について、2006年春の理論懇総 会で提案された。 (提案の趣旨)   物理学会では、これまで、理論懇からの連絡事項がある場合に限り、 宇宙線・宇宙物理全体懇談会」という場を借りて(領域運営に関する 懇談会、実質の参加者はCRC、高宇連、理論懇会員)、不定期 に 報告 を行ってきた。今後、理論懇から物理学会会員に伝えるべき連絡事項 が増えることから、理論懇会員を対象とした報告会を、別枠で定期的 に開催してはどうか。 ただし、この報告会は、あくまで決定権のない報告会とし、 基本的に、 運営委員が報告を行うものとする   2007年春の物理学会から行うことについて、賛成多数で承認された。 --------------------------------------------------------------- 7. 事務局ローテーション ●ローテーションに関する問題 現在の事務局の条件 原則として、理論懇会員であるスタッフが3名以上所属する研究機 関(研究室) 現在のローテーション 東大天文 --> 京大天体核 --> 京大宇物 --> 東北大天文 --> 名大物 理 --> 東大教養 --> 京大基研 --> 東大物理 (現在)--> 茨城大物 理 --> 阪大宇宙進化 --> 国立天文台理論 --> 千葉大物理 --> 東工 大宇宙物理 --> 新潟大物理 --> 東大天文に戻る 問題点 来年度(今年10月より)はローテーションでは茨城大学。しかし定員 削減によりスタッフが2人になったので辞退したいとの申し入れ。特 別なケースとして、ひとつ飛ばして阪大宇宙進化が来年度の事務局を 受け入れ。 このような場合を想定していなかったので、ルール作りが必要となっ た。 理論懇運営委員長より、以下のような案が提案された。 ●事務局担当のガイドライン(案) 事務局担当グループの条件は「理論懇会員の常勤(任期5年以上)ス タッフが3人以上」とする。 事務局は引継ぎの半年ほど前に、ローテーションで次期と次次期に事 務局に予定されているグループに、事務局を担当することが可能かど うか打診する。 この時点で、次期事務局に予定されているグループが、ポスト数削減 で、スタッフ数の条件を、担当期間のかなりの割合で満たせなくなる ことが確実な場合は、ローテーションの次のグループが事務局を担当 する。長期海外出張など、公式なスタッフ数が減らない場合は適宜判 断する。 順番を飛ばされたグループが、その後長期間(ローテーションの周期 程度)にわたってもスタッフ数の条件を満たせなくなると予想される 場合は、そのグループはローテーションから外れる。 新たにスタッフ数の条件を満たすようになったグループは適宜ローテー ションに入れるよう総会で決める。 ガイドラインは次回総会で決議の予定 ●ローテーションの組み換え スタッフ数の条件を満たす山形大学、立教大学、広島大学にローテー ションに入っていただくようお願いし、快諾を頂いた。 ポスト数削減が行われた茨城大学はローテーションを外れることになった。 新ローテーション(案) 東大天文 --> 山形大 --> 京大天体核 --> 立教大--> 京大宇物 --> 東北大天文 --> 名大物理 --> 東大教養 --> 京大基研 --> 東大物理 (現在)--> 阪大宇宙進化 -->国立天文台理論 -- > 千葉大物理 --> 東工大宇宙物理 --> 新潟大物理--> 広島大 --> 東大天文 ローテーションは次回総会で決議の予定