*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2006年第2号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2006年 5月 1日 発行: 理論天文学懇談会事務局 内容: 天文学会2006年春季年会での理論懇総会の議事要録 日時: 2006年 3月29日(水) 13:00--14:00 場所: 和歌山大学 E会場 議題: 1. 理論懇事務局からの報告 2. 基研からの報告 3. 天文台からの報告 4. 物理学会若手奨励賞について 5. 会則の変更について 6. 次回理論懇シンポの開催について 7. その他 --------------------------------------------------------------- 1. 理論懇事務局からの報告  ●国立天文台各種委員会委員推薦のための選挙 1月18日?1月27日に、電子投票による天文台各種委員 推薦のための選挙が行われた。投票結果は以下の通り: ※ 得票数上位の候補者のみ(敬称略) 運営会議(定数 3): 投票総数: 261 池内了 22 中村卓史 21 横山順一 20 佐々木節 20 研究計画委員会(定数 2): 投票総数: 170 須藤靖 17 犬塚修一郎 14 佐藤勝彦 9 中村卓史 9 嶺重慎 9 研究交流委員会(定数 2): 投票総数:168 須藤靖 15 戸谷友則 7 田中貴浩 7 藤田裕 7 理論・計算機専門委員会(定数 2): 投票総数:166 牧野淳一郎 20 吉田直紀 15 花輪知幸 14 上記結果をもとにし、理論懇運営委員会で協議(重複、同点などに    ついて)をした結果、最終的に以下に挙げる候補者を国立天文台に 推薦した: 運営会議 : 池内了, 中村卓史, 横山順一 研究計画委員会 : 犬塚修一郎, 嶺重慎 研究交流委員会 : 須藤靖, 戸谷友則 理論・計算機専門委員会 : 牧野淳一郎, 吉田直紀 ●理論懇新名称に関する選挙 1月18日?2月2日に、現名称を「理論天文学宇宙物理学懇談会」 に改名するという提案に対して可否投票が行われた。結果は以下の通 り: 賛成 : 120票 反対 : 20票 (投票総数 140票, 投票率:40.7%) これより、選挙規定にもとづき(全会員の 1/3以上の投票でもって 選挙成立、賛成票が全投票数の2/3を越えた場合に上記提案を可決)、 新名称への変更が決定した。 なお、新名称への移行については、周知期間を考えて2006年10月1日 を予定(議題 5.も参照)。  ●会計報告 3月29日時点(理論懇総会)での状況は、以下の通り。 口座分収入 前回総会時(2005/12/26)における残高: 978,888円 理論懇シンポにおける会費納入額 : 254,780円 会費振り込み(5件) : 25,000円 口座分支出 昨年度理論懇シンポの集録印刷代 : 138,241円 --------------------------------------------------- 口座分残高:1,120,427円 手持ち分収入 前回総会時(2005/12/26)における残高: 31,588円 会費振り込み(7件) : 63,000円 手持ち分支出 電子システム整備代 : 23,958円 集録印刷代の振り込み手数料 : 630円 --------------------------------------------------- 手持ち分残高: 70,000円 =================================================== 総残高:1,190,427円 --------------------------------------------------------------- 2. 基研からの報告 ●人事 所員人事  2005年12月31日付け退職   野尻 美保子(素粒子、助教授) 高エネルギー加速器研究機構 助教授に転出 2006年3月1日付け採用   井澤 健一(素粒子、助教授、東京大学大学院理学系研究科・助手より) ※ 選考中   ・教授(統計物理学・物性理論)[2006年1月31日公募締切]   ・教授(物性理論)[2006年3月20日公募締切]   ・助手(素粒子論)[2006年3月20日公募締切] 外国人客員教授 (抜粋)   2006年10月1日?12月31日(予定)     Piet Hut (IAS、教授:宇宙) 非常勤研究員     鵜沢 報仁(宇  宙)  2005. 4. 1 ? 2007. 3.31(継続、2年目)     岡村 直利(素粒子)  2005. 4. 1 ? 2007. 3.31(継続、2年目)     高階 正彰(原子核)  2006. 4. 1 ? 2008. 3.31(新規) 非常勤研究員(特別教育研究経費)     有川 晃弘(物  性)  2005. 4. 1 ? 2007. 3.31(継続、2年目) 21世紀COE非常勤研究員     阿武木啓朗(原子核)  2005. 4. 1 ? 2006. 3.31(継続、3年目) 非常勤講師     3名雇用予定 ●研究会・国際会議 YKIS2006 “New Frontiers in QCD --- Exotic Hadrons and Hadronic Matter”    2006.11.20 ? 12.8  YKIS2007 “Interaction and nanostructural effects in low-dimensional systems”    2007年11月開催予定 ●2006年度前期研究計画 (抜粋) 7/31?8/3 素粒子物理学の進展2006 7/31?8/4 第36回天文・天体物理若手の会夏の学校 9/11?15の4or5日間 弦理論と場の量子論における新たな進展 12/4 ?12/8 The Extreme Universe Probed with Thermal and Non-Thermal Radiations ?The First Suzaku Conference in the millenium of SN1006 ?[21COE] 12/11?13 湯川・朝永生誕百年記念シンポジウム?現代物理学の進展? [21COE共催] ●湯川朝永生誕百年記念事業・シンポジウム 京都大・国立科学博物館・筑波大・阪大共催の記念企画展示 京大物理学教室共催の物理学の記念国際シンポジウム Yukawa-Tomonaga Centennial Symposium --Progress in Modern Physics--   2006年12月11?13日  於:京都大学芝蘭会館稲森ホール   4月にホームページ開設予定。 2005年9月に「自己点検・評価報告書」、2006年2月に「外部評価報告書」発行。 ●今後の委員会開催予定 2006年5月19日 第144回運営委員会   2006年7月 7日 第3回共同利用委員会 所外共同利用委員補欠    井澤健一氏の後任に、浅川正之氏(阪大・理)が着任予定。 任期は残任期間の2006年12月31日まで。 副所長設置について 2006年4月1日付け、國廣悌二教授が就任予定。 運営委員・共同利用委員推薦依頼について 学術会議体制の改革に伴い、素粒子・原子核分野及び物性分野 の委員の今後の推薦依頼先について検討する必要が生じている。    (次期共同利用委員の任期は2007年1月1日より2年間、次期運営委員の任期 は2007年8月1日より2年間。) --------------------------------------------------------------- 3. 天文台からの報告 ●人事関係 転出     観山 正見 教授(理論)  台長   杉山 直  教授(理論)  名古屋大   荒木田 英禎 研究支援員(計算セ) 早稲田大 助手 採用    教授 牧野淳一郎  (東大 天文)    上級研究員 固武慶 (早大 学振研究員)   研究員 (理論)        一般枠: 川勝 望 (SISSA 、イタリア)            吉田 敬 (東北大)            長沢 真樹子 (天文台)      科研費:  小南 淳子 (東大 天文) 研究支援員 (計算セ) 選考中 公募   助教授 一名 公募中 ●組織の変更 4月より現在の天文学データ解析計算センターをデータ解析部門と 大型計算機部門に分割、大型計算機部門をプロジェクト化 (天文 シミュレーションプロジェクト)。理論研究部 スタッフの一部が プロジェクトに併任する。 --------------------------------------------------------------- 4. 物理学会若手奨励賞について 物理学会 宇宙線・宇宙物理領域の領域運営委員、白水さんから 物理学会若手奨励賞に関する報告があった(代理発表:藤田)。 前回の総会(2005年理論懇シンポ)で、詳細は理論懇運営委員会に 一任されており、現在、募集要項、内規と具体的なスケジュールを 検討中。募集要項、内規については、ニュース末尾の付記を参照。 なお、選考委員はすでに内定しており(選考後に公開)、第一回目 については、2006年9月30日を推薦締め切りとし、表彰式を 2007年の(春ではなく)秋の年次大会に行う予定。 --------------------------------------------------------------- 5. 会則の変更について 選挙結果により、会名の変更が承認されたが(議題 1. 参照)、それ に伴って会則を修正したほうがよい箇所がいくつか出て来ている。 具体的には、 名称: 本会は理論天文学懇談会と称する。 目的: 本会は天文学・天体物理学 の理論的研究の発展を目的とする。 そのため、共同利用研究所等における理論研究の推進や将来計画の 検討に必要な諸活動を行う。 会員: 会員は、天文学・天体物理学 の理論的研究に関心を持ち、 天文学 または関連分野の論文が1篇以上ある研究者とする。 変更案として、 名称: 本会は理論天文学宇宙物理学懇談会 と称する。 目的: 本会は天文学・宇宙物理学 の理論的研究の発展を目的とする。 そのため、共同利用研究所等における理論研究の推進や将来計画の 検討に必要な諸活動を行う。 会員: 会員は、天文学・宇宙物理学 の理論的研究に関心を持ち、 天文学・ 宇宙物理学 または関連分野の論文が1篇以上ある研究者とする。 その他、変更を検討すべき項目として、以下の文章中の名称部分の変更が 挙げられる (理論研究系 → 理論研究部、など): 事業: 1. 国立天文台理論研究系に関する活動 i. 理論関連専門委員の推薦 ii. 計算機共同利用審査委員の推薦 iii. 理論系共同利用についての意見交換 iv. 理論系客員部門(含外国在住研究者)についての意見交換、 PDF制度、 外国在住研究者の招待等。 2. その他の共同利用研究所および関連学会に関する活動 3. 将来計画の検討・情報交換 4. 会報・ニュースの発行 5. シンポジウム・研究会の開催 会費の振込先: 理論天文学懇談会事務局 改印 今回の総会では、出席者が少数であったため、これらに関して決議を とらず、次回の総会(天文学会秋季年会)にて、改めて承認を取るこ とになった。 このことも踏まえて、新名称への変更は 2006年10月1日に行う予定。 --------------------------------------------------------------- 6. 次回理論懇シンポの開催について 次回理論懇シンポについて、SOCの井岡さんからの報告があった。 ・立教大で開催。日程の候補として、12/25、26、27の3日間が検討中。 開催時期は近日中に決定する。 ・天文台に旅費の援助を申請中。 ・今回の理論懇シンポでは題名を「理論宇宙物理学の進展」として テーマをあまり特定せず、アクティブな若手の発表の場を増やす予定。 --------------------------------------------------------------- 7. その他 事務局から、以下のような提案があった。今回は、提案のみで、 具体的な討議については行われなかった。 ●物理学会での「理論懇報告会」の定期開催についての提案 (提案の趣旨) 物理学会では、これまで、理論懇からの連絡事項がある場合に限り、 「宇宙線・宇宙物理全体懇談会」という場を借りて(領域運営に関 する懇談会、実質の参加者はCRC、高宇連、理論懇会員)、不定期に 報告を行ってきた。今後、理論懇から物理学会会員に伝えるべき連絡 事項が増えることから、理論懇会員を対象とした報告会を、別枠で定 期的に開催してはどうか。 ただし、この報告会は、あくまで、決定権のない報告会とし、 基本的に、運営委員が報告を行うものとする。 以上 -----------------------------(付記)------------------------------- ★ 平成xx年度第x回日本物理学会若手奨励賞(宇宙線宇宙物理領域理論)候補者募集要項(案)              記   1. 推薦締切  2006年9月30日(年次大会が春の場合は、3月31日) 2. 対象者    ・授賞式の年の4月1日現在で35歳以下、或いは学位取得後7年以内     の者で、理論宇宙物理学の発展に重要な寄与を与える研究をおこなっ     たと認められる者。    ・応募の時点で物理学会会員であること。    ・学会の要綱に従い、受賞者は受賞後の最初の年次大会において招待講     演をおこなうことになるので、大会に出席可能であること。尚、参加     費は免除される。また、希望があれば大会参加に必要な旅費補助を理     論懇から受けることができる。   3. 推薦・応募手続き     自薦・他薦は問わない。以下の項目の書類を下記に送付、提出する     こと。書式は自由。       1. 題目 2. 履歴書 3. 推薦理由 4. 論文リスト(主要論文3点以内に印をつける)   4. 提出先:(選考委員長決定後、提出先を選考委員長に変更する)  〒560-0043       大阪府豊中市待兼山町1-1       大阪大学大学院理学研究科       宇宙地球科学専攻       藤田裕(理論懇運営委員長)        電話:06-6850-5484 E-mail:fujita@vega.ess.sci.osaka-u.ac.jp ★物理学会若手賞奨励賞候補者の推薦に関する理論懇内規(案) 平成18年3月17日  ここに日本物理学会若手奨励賞候補者の推薦に関する理論懇内規を記す。 【推薦を受けるものの資格】    ・授賞式の年の4月1日現在で35歳以下、或いは学位取得後7年以内の者     で、理論宇宙物理学の発展に重要な寄与を与える研究をおこなったと     認められる者。    ・応募の時点で物理学会会員であること。    ・学会の要綱に従い、受賞者は受賞年度の年次大会において招待講演を     おこなうことになるので、大会に出席可能であること。尚、参加費は     免除される。 【選考について】  1.自薦、或いは他薦で募集。提出書類は     題目・履歴書・推薦理由・論文リスト(主要論文3点以内に印をつける)         書式は自由。宛先は選考委員長とする。          2. 初回は理論懇運営委員会で協議し物理学会員から選考委員4名を決定し選考    を依頼する。4名の選考委員の互選により選考委員長を決定。第2回からは、    毎年半数を改選。選考委員の任期は2年(初回選考委員のうち2名は任期1年)。    但し、2期連続選出は禁止とする。選考委員会は次期選考委員候補者2名を    挙げ、理論懇運営委員会に報告後決定する。選考委員名簿は公開とする。  3.選考委員会は審議を行い理論懇枠受賞候補者1名を決定し、理論懇運営委員    長に報告する。  4.理論懇運営委員長は結果を領域委員会に報告する。 ★覚書: ・スケジュール目安       1.選考委員を指名       2.メール等にて公募を広く周知       3.締切後、複数回選考委員会議を開催、受賞者を決定 (年次大会が春に行われる場合には8月中に候補者の        決定、秋の場合は4月中に決定することを目安にする        こと。例えば、初回は2007年の秋に年次大会が行わ        れるため、2007年の4月中には候補者を決定しておく        必要がある。2回目は2008年の8月中に候補者を決め        ておくこと。)     ・選考委員会議に要する費用は委員個人の財源で負担。必要に応じて理論      懇に補助を申請。   ・選考の項目2において、選考委員候補者に偏り等がある場合に、   理論懇運営委員会は選考委員会に再考を求めることができる。     ・受賞者は希望により大会参加の旅費補助を理論懇から受け      ることができる。     ・年次大会が秋に行われる場合がある。この場合の選考委員      の「任期1年」は、「受賞候補者1名を決定するまでの期      間」と理解する。