*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2005年第1号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2005年1月24日 発行: 理論天文学懇談会事務局 内容:運営委員会委員長及び副委員長の決定のお知らせ、 2004年度理論懇シンポジウムに於ける総会の議事要録 ----------------------------------------------------------- 新運営委員会委員長及び副委員長の決定のお知らせ 2004年理論懇ニュース第5号で報告しましたように、 (新)藤田裕 樽家篤史 吉田直紀 釜谷秀幸 渡辺一也 (継続)長滝重博 北山哲 大向一行 柴田大 犬塚修一郎 (事務局)長滝重博 の10名が今年(2005年)の運営委員です。委員長は運営委員の 互選により犬塚修一郎氏(京都大学)に決まりました。副委員長は 委員長の指名により柴田大氏(東京大学)となりました。 今年一年、宜しくお願い致します。 ------------------------------------------------------------ 国立天文台研究会 第17回理論天文学懇談会シンポジウム 理論天文学懇談会総会 議事要録 日時 2004年12月26日(日) 11:15 - 12:15 場所 東京大学 化学館本館 5階講堂 議題 1. 国立天文台からの報告 2. 基礎物理学研究所からの報告 3. 第17回理論懇シンポジウム報告と要望 4. 第18回理論懇シンポジウムについて 5. 理論懇による人材紹介事業について 6. 理論懇の会則について 7. 事務局からの報告 1. 国立天文台報告:大向氏より 人事関係 採用 理論研究部・上級研究員 として 工藤哲洋さん (西オンタリオ大学研究員) 2005年3月着任 転出   国立天文台 光赤外研究部 助教授     児玉忠恭さん (理論・上級研究員) 2005年1月着任 選考中   天文台研究員 若干名 (既に締め切り)      タイムカード問題   国立天文台では研究教育職員にも、職員の健康管理と言う名目で、 タイムカードが導入されようとしています。 2. 基研からの報告:長滝氏より A.人事公募 ・非常勤研究員を(若干名)公募中。締め切りは2005年1月31日(月)。 ・(財)湯川記念財団奨学研究員は既に公募を締め切った。 B.国際会議  2004年11月1日〜2日:第19回西宮湯川記念理論物理学シンポジウム “Origins: From Early Universe to Extrasolar Planets” 2004年11月4日〜6日:Post-Nishinomiya-Yukawa Memorial Symposium on Origins: From First Objects to Extrasolar Planets   (新・天体形成論:宇宙初期天体から系外惑星系まで) 2004年11月29日〜12月3日: The 14th workshop on General Relativity and Gravitation (第14回一般相対論と重力) ---------------- 2004年1月25日〜27日: International Workshop on MHD Accretion Flows and Jets   (磁気流体(MHD)ブラックホール降着流とジェットに関する国際 ワークショップ) 2005年6月27日〜7月1日:YKIS2005「The Next Chapter in Einstein's Legacy」(宇宙)尚、滞在型の研究会に拡張することが予定されている。 C.共同利用研究計画募集 ・2005年度前期共同利用研究計画について、研究会開催等主なものは2004年 11月30日(火)に公募を締め切った。今回は2006年度のYKIS(湯川国際 セミナー)の募集も行っている。2005年1月の研究部員会議で審議を行う予定。 ・2004年度の研究会は、前期に11件、後期に7件、追加で6件の計24件が採択さ れた(このうち、宇宙分野は前期2件、後期3件、追加1件となっている)。 研究会の採択状況については、宇宙分野については応募数=採択数と なっている。 D.運営体制 全国から選出された委員と所内委員による、研究部員会議と運営委員会と いう運営体制を、運営委員会と共同利用委員会という運営体制に移行するこ とが、7月の研究部員会議で提案・承認され、2005年4月1日より新体制が開 始する。 2005年4月1日から任期が始まる共同利用委員と、2005年8月1日から任期が 始まる運営委員について、現在各分野に選出を依頼しており、年内に結果が 報告される予定。 E.将来計画 教授の任期制について議論を行っている。9月の学会の際に各分野のイン フォーマル・ミーティング等で行って頂いた議論も踏まえ、将来計画ワーキ ンググループが検討中。 F. 次期計算機導入について 2005年12月28日に基研計算機の次期計算機を導入する予定でいる。 予算は5年8億が既についている。 現在、基研にある計算機の性能は スカラー ベクトル 並列 CPU Alpha 16CPU SX5 4CPU Origin 48CPU Totalの計算速度 21GFlops 40GFlops 約100GFlops Totalのメモリー 32GB 32GB 48GB となっているが、次期計算機に於てはシステム全体で現有システムの 約10倍強程度の演算性能の実現を目指す。いずれの会社の計算機を 導入するかについては仕様書案を作成し、入札によって決定する。 仕様策定委員 | 所内 | 所外 ------|-----------|----------------------- 素粒子|大野木哲也 |大川正典(広島大) 原子核| |松尾正之(新潟大) 宇宙 |長滝重博 |山田 良透(京大) 物性 | |常行 真司(東大) + 千代 事務長 + 福村一三(計算機室技官) 技術評価委員 | 所内 | 所外 ------|-----------|-------------------------- 素粒子|国友浩 |上原正三(名大) 原子核| | 宇宙 | | 物性 |太田隆夫 |菊地誠(阪大) + 加藤左和(計算機室技官) 現在まで、また今後のスケジュールは以下の通りとなっている。 --------------------------------------------------------- 2004年 9月24日 資料提供 文科省提出 10月 8日 資料提供招請状送付伺、導入説明書財務部提出 10月21日 資料提供招請の官報公示、資料提供招請状の送付 11月 2日 導入説明会 12月 2日 資料およびコメント受け付け締め切り 意見招請状送付伺、仕様書案、財務部提出 12月24日 仕様書案 文科省提出 --------------------------------------------------------- 2005年 1月 7日 仕様書案に対する意見招請状の送付 1月14日 仕様書案説明会 1月21日 仕様書案説明会の報告 3月 7日 意見の提出締め切り 3月14日 意見等の結果の報告 契約執行依頼財務部提出期限 3月29日 総合評価基準案等財務部提出期限 4月 1日 入札広告 文科省提出期限 4月27日 入札広告 5月 2日 入札説明会 6月24日 入札書受領期限 7月 8日 完成版 文科省提出期限 7月21日 開札 12月28日 納入期限 3. 第17回理論懇シンポジウム: 西より報告と要望 「次世代天文学 -大型観測装置とサイエンス-」として 宇電懇,VLBI連絡会,光天連,高宇連,CRCと共催で開催。 天文台研究会として採択(54万円)されたが,すべて旅費補助。 その他に,資料集(約3万円),集録印刷発送費(約30万円), 会場費・ポスターボードレンタル代(約21万円), 会場係謝金(約3万円)などが必要。 理論懇以外のコミュニティーから約半額を出してもらう。 理論懇は主催として約半額分の補助をお願いしたいとの要望があった。 理論懇シンポジウムは理論懇の活動を他の分野に印象付ける ためにも,また理論懇の幅広い分野の研究者が集まる機会と しても非常に重要であることから,理論懇としてきちんと サポートするべきであることを確認した。正確な経費が確定し 正式な要請があったのち,運営委員会で精査して補助を することが了承された。 4. 第18回理論懇シンポジウム: 運営委員会より提案 以下のようなシンポジウムを開催することが提案され了承された。 世話人: 長滝(基研),藤田(天文台),山田(早稲田), 場所: 京大基研 テーマ: 高エネルギー宇宙物理に焦点 5. 理論懇による人材紹介事業について: 秋の天文学会のときの総会のときに佐々木節氏から, 人材紹介事業を理論懇が行うことが提案されていたが, 人材の登録と,紹介事業については, JREC-IN(科学技術振興事業団(JST)の運営する科学者のための求人, 求職情報)が既に存在し,大学関係者への知名度も高いので, そちらを積極的に利用することを,D3およびPDの人たちに 呼びかけることとし,理論懇としての事業は当面行わないこととした。 JREC-IN(http://jrecin.jst.go.jp/)は理論懇の web page からも リンクが張られているので,関係者はぜひ利用するようにしてほしい。 6. 理論懇の会則について: 運営委員会より提案 秋の天文学会の総会のときに,理論懇の会則を変更することが 提案され,方針は了承されていた。 今回,下記のように会則を変更することが提案され,議論のうえで 了承された。また,会の名称の変更については引き続き議論すること となった。 主な変更点は,以下の通りである。 理論懇の会員が天文学・宇宙物理学の理論研究を行う研究者である ことを明記した。すでに決定していた,会費の5年分一括納入による 会費半額免除制度を実施する。 国立天文台の法人化などに伴う変更に対応し,事業を見直した。 基礎物理学研究所に関係する事業を明記した。 物理学会における宇宙線・宇宙物理学領域運営委員の推薦について 明記した。重要な事業として,「日本の理論天文学」の発行および 理論懇シンポジウムの開催についても明記した。 I. 会則 名称: 本会は理論天文学懇談会と称する。 目的: 本会は天文学・宇宙物理学の理論的研究の発展を目的とする。   そのため、共同利用研究所等における理論研究の推進や将来計画の検討に   必要な諸活動を行う。 会員: 会員は、天文学・宇宙物理学の理論的研究に関心を持ち、   天文学・宇宙物理学または関連分野の論文が1篇以上ある研究者とする。 会費: 会員は会費を払わなければならない。 (2000円/年、学生1000円/年)   会員で長期間に渡り海外に在住するものは、会費の納入を免除する。   期間が会の会計年度と異なる場合もあるので、免除は滞在一年につき会費 一年分、 滞在一年に満たない分は切捨て計算とし、免除は自己申告とする。   この規定は、2000年1月1日から適用する。一事務局の任期期間を任期期間に   1月1日が含まれる年度の会計年度とする。なお前年度までの会費   をすべて納めている会員が、五年分の会費を一括納入する場合には会費の 半額を免除する。この規定は 2005年1月1日から適用する。 総会: 本会は年1回以上適宜総会を持つ。 運営委員: 会員の互選により運営委員を選出し、定員は 10名とする。   また事務局長は選挙によらず運営委員を兼任する。運営委員会は   運営委員長を互選し、運営委員長は本会を代表する。 運営委員長の任期は   1年とする。運営委員長は、国立天文台、基礎物理学研究所以外に属する、   事務局長以外の運営委員から選ぶ。運営委員長の指名により、運営委員の   中から副委員長を選出する。選出された運営委員は1期2年の任期で、   2期連続で運営委員となることは禁止する。また累積4期以上運営委員と   なることは禁止する。国立天文台と基礎物理学研究所からの選出は、   改選人員(5人)の内あわせて2人までとする。 事務局: 本会の事務的活動のために事務局をおく。 (1年ごとの持ち回り) II.事業 A. 国立天文台に関する活動   運営会議・研究交流委員会委員の推薦   理論関連専門委員の推薦   計算機共同利用審査委員の推薦   理論系共同利用についての意見交換と要望   理論系客員部門(含外国在住研究者)についての意見交換と要望、   PDF制度、外国在住研究者の招待等。 B. 基礎物理学研究所に関する活動   運営委員会・共同利用委員会委員の推薦   宇宙物理系共同利用についての意見交換と要望 C. その他の共同利用研究所および関連学会に関する活動 D. 物理学会における宇宙線・宇宙物理学領域運営委員の推薦 E. 将来計画の検討・情報交換 F. 会報・ニュースの発行、「日本の理論天文学」の発行 G. 理論懇シンポジウムの開催・その他研究会の開催 7. 事務局からの報告:蜂巣氏より 理論懇運営委員選挙、基研運営委員・共同利用委員推薦のための選挙の結果。 ──────────────────────────────────── 0. Web 投票について 今回はじめて Web による投票を実施しました。事務局の不手際によって 選挙開始が遅れたことをお詫びします。 選挙に先立ち、郵便による選挙の希望を聞きました。郵送希望の方はいま せんでした。約2週間後の12月20日夜から、12月24日深夜までの間に、 107通の投票がなされました。昨年度の郵便による投票53通と比較すると、 ほぼ倍増したことになります。どうもご協力ありがとうございました。 A. 理論懇運営委員の選挙結果 藤田裕 27票 (国立天文台) 樽家篤史 25票 (東大理) 吉田直紀 20票 (名大理) 釜谷秀幸 19票 (京大理) 渡辺一也 18票 (新潟大理) ------------- 高田昌広 17票(次点) 田中貴浩 14票 松原隆彦 14票 杉山直 14票 高原まり子 14票 上位当選者5名の所属はすべて異なっていますので、 藤田裕 (国立天文台)、樽家篤史 (東大理)、吉田直紀 (名大理) 釜谷秀幸 (京大理)、渡辺一也 (新潟大理) の5名が次期理論懇 運営委員の新メンバーとなります。 なお、非改選の運営委員は 犬塚修一郎, 大向一行, 北山哲, 柴田大, 長滝重博 の5名 です。 B. 基研運営委員の選挙結果 (2名推薦) 杉山直 19票 高原文郎 17票 (同数2位) 池内了 17票 (同数2位) 佐藤勝彦 12票 犬塚修一郎 11票 2位は同得票でした。2名推薦となっていますので、運営委員会で 議論しました結果、高原氏を推薦することにしました。 C. 基研共同利用委員の選挙結果 (2名推薦だが、次点の2名も伝える) 田中貴浩 23票 犬塚修一郎 12票 柴田大 11票 (次点) 千葉剛 9票 (次点) ------------ 杉山直 8票 2名推薦ですが、次点の2名も名前を伝えるということ ですので、田中貴浩、犬塚修一郎 (推薦) 柴田大 (次点)、千葉剛 (次点) の4名の名前を基研には連絡します。 補足:先日京大基研で行われました研究部員会議により、 次期運営委員に杉山直氏(国立天文台)、高原文郎氏(大阪大学) (任期は平成17年8月1日より平成19年7月31日)、 次期共同利用委員に田中貴浩氏(京都大学)、犬塚修一郎氏(京都大学) (任期は平成17年4月1日より平成18年12月31日)が認められた。 尚、研究部員会議にて、なるべく多くの方に共同利用研の運営に 携わって頂きたいという理由により、運営委員と共同利用委員は なるべく重複しないことが望ましいこと、また委員の推薦にあたっては 地域バランスを考慮することが望ましいということが議論された。 以上。