*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2004年第2号 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2004年 6月2日 発行: 理論天文学懇談会事務局 内容:2004年理論懇総会の議事録 ──────────────────────────────────── 理論懇運営委員会が天文学会春季年会(名古屋大学)の折(3月22日昼休み)に開催 されました。また、翌日(3月23日昼休み)に理論懇総会がもたれました。 理論懇総会では、以下のことが話し合われ、決定されました。 ──────────────────────────────────── 1. 天文台・基研からの報告 1.1天文台からの報告(大向) 組織の変更 理論天文学研究系+位置天文天体力学研究系(天体力学部門) → 理論研究部 研究部主任: 杉山直 (運営会議構成員でもある) 観山 副台長(総務担当) +桜井 副台長(財務担当) 人事関係 採用 研究員(待遇改善された 任期3年) 理論 浅野勝晃、高橋龍一      計算センター 榎 基宏、 台坂 博、 田中 昌宏、 石津 尚喜    研究支援員        計算センター 吉野 彰、出田 誠、斎藤 貴之 公募 (すべて公募中、5月28日締め切り) 助教授   光赤外研究部 1名   光学赤外線天文学    (ハワイ観測所と連携して観測研究をリードして成果を挙げるとともに、    世界の動向をみすえて次期計画の策定、具体化で指導的役割を担う助教授) 上級研究員(これまでの助手 5年後に審査あり)   理論研究部 1名   天文学の理論的研究        (天文学データ解析計算センターなどの共同利用に関する抱負を書く )   天文情報公開センター 1名      天文暦計算        (暦計算の経験の有無は問わない。        天体力学を含む理論天文学もしくは数値シミュレーションの研究実績 がある方が望ましい。) 計算センターの改革 データ解析計算センター検討WG委員: 市川、富阪、森田、近田、牧野、中川、和田 半年程度で今後の方向性を出す。 天文台のプロジェクト性 理論などは割をくう 大木助教授がやめた後、ポストをとれない 理論懇などの後押しは必要 若い人にとっては、5年後どうなるかは重要な問題 1.2 基研よりの報告(杉山) 人事 助教授 長滝重博(3月16日着任) 非常勤研究員 鵜沢報仁(4月から) 研究集会 基礎物理学研究所の将来像 将来計画ワーキング 10年程度の視野を持つ展望 何か意見があったら杉山まで [経緯] 平成15年度から二年間の任期で始まった基研研究部員会議では、 将来計画ワーキンググループを設置し、またアンケートを行うなどして、 前期の研究部員会議の議論を引き継ぎ、基研の将来像、組織の改変などに ついて取り組んでまいりました。 将来計画ワーキンググループは、大阪大学細谷裕(素粒子)さんが議長、 宇宙からは、所内、佐々木節さん、所外、杉山直が参加しています。 このワーキンググループで考えられた改革案を、一月の研究部員会に おいて検討し、一応の合意を得ました。しかし、完全決定に至るためには、 理論懇や素粒子論グループなどの研究者団体への説明と、そこでの同意が 必要と考え、ここでご報告させていただきます。 大きな反対がなければ、7月の研究部員会で決定、次期の委員会の選出 にさっそく適用しようと考えています。ご意見等は杉山宛に直接寄せて 下さい。naoshi@th.nao.ac.jp ここでは、特に重要な点について、報告させていただきます。より詳しい 説明については、http://th.nao.ac.jp/~naoshi/future_yitp.pdf をご参照ください。 [国際化] 国際的な共同利用研究所を目指す。研究員は、国際公募などを見据える。 研究会は(例外的なものを除けば)、英語でもアナウンスを出し、海外 からの参加者などがあるときは、研究会も英語で行う。 ただし、研究所の運営は、日本語を基本とする。 (注:比較的現状からゆるやかに国際化を目指していく) [共同利用] 理論物理では、広く分野の違いを超えて研究者が集まることのできる 研究所は基研をおいて他にない。出来れば分野横断的な研究をおこなう 舞台となるべきである。 今後も、研究会、基研主導の共同研究、滞在型ワークショップ、スクール などをサポート、促進していく。 [運営形態] これまでの「全国の研究者が準所員である」という考えに基づいた研究部員 制度は、時代の変化に合わなくなってきている。そこで、次のように運営 形態を変える。 ・運営に機動性を持たせ、責任体制をはっきりさせる。  そのために、所長/運営協議会に最終決定権を与え、責任をとらせる。  また、所長/所員に十分な実行権限と責任をもたせる。研究部員会は廃止。 ・全国の若手も含むコミュニティーの意見を反映する場として、  共同利用委員会(仮称)を設置する。 (1)所長  研究所のリーダーで実務執行の責任者。所員会議、運営協議会の議長。 (2)所員会議  所長とともに日常的な様々活動を執行する。また運協にはかることを  審議し、提案を作成する。  具体的役割:共同利用、庶務、図書、予算、広報、国際交流、計算機        ホームページ、法人化、21世紀COEなど (3)運営協議会(仮称)  実質的最高決定機関。所外12人、所内8人、所長、の体制(未決定)。  (注:宇宙分野の所外委員はこの案なら二人か)  具体的役割:共同利用委員会での提案、予算案を審議、決定する。        所長の選出、教官人事の分野決定、任期設定、選考        その他の人事(客員、アトム型研究員)        (近い未来の)将来計画の決定 (4)共同利用委員会(仮称)  運営協議会の下部組織。人数は所外17人、所内7人、所長、程度。  (人数は半減するという案もある)  具体的役割:研究会、地域スクール、ビジター、YKIS、計算機など        の選定。       ロングレンジの将来計画について話し合う 2. 次期理論懇シンポジウム 「次世代天文学 ー 大型観測装置計画とサイエンス ー」 SOC LOC: 樽家、藤田 時期:12月末 場所:東大(本郷) 目的・内容: 大型観測装置載せいさ サイエンスの検討 ○ 理論懇の資金を使うのは、集録の印刷代(全員に送る)のみ、という議論ある 3. 「日本の理論天文学」の改訂 3.1 4月上旬に style file を配る 3.2 回収時期 .... 夏前 3.3 研究室からの返答が無い場合、今回は載せない 3.4 style file について 東大型に変える (注) 日本の理論天文学の改訂なのですが、3月の総会の 際には東大型のスタイルファイルで編集する、と決めたの ですが後日、従来のスタイルファイルで編集することに訂正 致しました。その経緯は 「後日Style fileについて検討した結果、従来のstyle fileに あるバグはそれ程深刻ではないという判断に至り、今回も従来 のstyle fileを使用することになった」 というものでして、この経緯はrironkon@th.nao.ac.jpに 「日本の理論天文学」改訂版作成についてのお知らせ ([rironkon:00576])を流しましたときにも説明させて 頂きました。 4. Web 投票について 4.1 目的 --- 投票方法を簡略化して投票率を増やす 4.2 方法 手紙で投票を希望する方の調査(事務局) 名簿から、e-mail address と秘密番号を generate(ソフト) Web にて(e-mail, passwd)で本人確認を行う(ソフト) Web でテキスト入力(窓枠ひとつ)(会員本人) send ボタンで選挙管理人へ e-mail(ソフト) 4.3 日程 2月 東大院生にソフト開発依頼(済) 5月 ソフト納入、テストを行う(テスト版は作成済) 7月 実際の運営委員選挙 5. 物理学会の領域化について 学会直前ですが、 会期中に開かれる宇宙線分科会の インフォーマルミーティング、宇宙線分科会全体懇談 会の案内を致します(以下、全体懇談会と略)。 素・核・宇宙3分野の領域制移行の流れを汲み (2005年4月予定)、今回の全体懇談会では、宇宙線 分科会自体の領域化について、重要な合議を行います。 領域化に伴う様々な問題において、理論天文学、宇宙物 理学を研究されている学会員の声を反映させる場でもあ りますので、多くの方に参加して頂きますよう、お願いします。 全体懇談会は、以下の日時、場所にて開かれます: 3/29(月) 16:50--17:30, ZE会場 全体懇談会では、領域化に関して次のような議題が取 り上げられ、話し合いが行われます: (1). 領域化に対する賛否 宇宙線分科会として、領域制移行に 賛成するか否か、合議します。 (2). 領域制移行後の新しい名称の決議 宇宙線分科会が、領域化された時の名称に ついて合議します。具体的には、「宇宙線・ 宇宙物理領域」でいいか、の可否を問います。 (3). 運営委員会の設置について 領域代表の決めなど、領域内の調整を行う運営 委員会を設置することについて協議します。 具体的には、領域代表を含む 7名の委員のうち、 CRCから3名, 理論懇から2名, 高宇連から1名 を選出する、という案に対し、承認決議を行います。 (4). 領域細則委員の設置について 領域化移行後は、領域運営の規則などを、素核宇宙で 新たに作り直す必要があります。そのための委員選出 を行います。今のところ、委員の推薦として、杉山直 さん(国立天文台)の名前が挙げられています。 (5). 分科会代表の承認: 次期、分科会代表(任期1年)についての承認決議を行います。 現在の宇宙線分科会の代表は、森正樹さん(宇宙線研)です が、次期も留任して頂くことに対し、承認決議を行います。 その他、 宇宙線(実験)の次期世話人の選出についても、話し合いが 行われる予定です。 宇宙線分科会世話人 樽家 篤史 --------------------------------------------------------------