*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 理論懇ニュース  2001年1号 2001年1月12日(金曜日)発行 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 目次 (1)理論天文学懇談会総会議事録 (2)基礎物理学研究所「研究部員・運営委員推薦」に関する選挙結果報告 (3)次回理論懇シンポ開催に関するアンケート(締め切り:1月31日) 提出先:rironkon_com@th.nao.ac.jp (理論懇運営委員会) 発行: 理論天文学懇談会事務局     (京都大学理学研究科 宇宙物理学教室) 電話: 075-753-3896 ファックス:075-753-3897 e-mail: kamaya@kusastro.kyoto-u.ac.jp ------------------------------------------------------------------- (1)理論天文学懇談会総会議事録(2000年12月26日) (目次) (1-1)理論懇談会シンポジウム開催費用について (1-2)国立天文台報告 (1-3)基礎物理学研究所報告 (1-4)理論懇談会関連選挙について (1-5)日本の理論天文学第3版出版について (1-6)次回シンポジウム開催について ---------------------------------------------------------------------- (1-1)理論懇談会シンポジウム開催費用について ・以下の3点に関し、理論懇談会会計よりの支出が認められた。 (1) シンポジウム集録郵送費(実費) (2) 理論懇会員ではない招待講演講師(4名)及び特別講演講師(2名) への謝金 (5000円×6=30000円) (3) 出張依頼不可な参加者(研究発表有り;2名)への旅費 (77100円:2人分合計) (1-2)国立天文台報告(戸谷氏) ・人事 --運営協議委員会:池内了氏、高原文郎氏 ー海外学振:戸谷友則氏(2001年8月より、プリンストン) ーCOE研究員(短期):山田雅子氏 ・春の学会における企画セッションについて ー「大規模シミュレーション」 シミュレーション関連の人は是非ご参加下さい(和田氏) ・定年延長、任期制 ー「身分に関するワーキンググループ」が作られ検討中 ー定年を65歳まで延長するか? ー任期制を導入するか? --全台でアンケート実施、解析中 ・計算機センター関連 --新システム、1月4日より ・将来計画 -- すばる、ALMAの次の世代の大型計画に関する議論が進行中 -- 1/24、25に三鷹でシンポジウム開催 >>発表は天文台関係者のみ >>参加は台外からも可 (1-3)基礎物理学研究所報告(田中氏) ・公募 -- COE研究員 宇宙分野では、現時点では空きポストの予定はない。4月以降に、 ポスト増や空きポストが生ずることを期待して公募するものである 締切: 平成13年2月9日(金)必着 ・外国人研究員 -- 客員教授 R.M. Wald (2001年 7月〜9月) A.D. Dolgov (2002年 4月〜9月) -- COE外国人研究員 A. Zelnikov (2001年 1月〜3月) 「曲がった時空での量子場の理論」 ・今後の予定 -- 北白川学舎 全室個室化工事 2000年1月22日-3月末日(この間、利用できません) -- 計算機システムの入れ替え(講習会は、来年度の予定) Vector system: NEC SX5/4C 4CPU 9.052GFLOPS/CPU (4cpu Total performance 23.73GFLOPS) 32GB memory Parallel system: SGI Origin3000 48CPU SPECfp95: 54 (48cpu Total performance SPECfp_rate95: 18895) 48GB memory Scalar system: Compaq AlphaServer ES40 x 4 4CPUx4=16CPU SPECint95: 40.1 SPECfp95: 82.7 (16cpu Total performance SPECfp_rate95:10744) ・その他 -- COE研究員(郡) -- 学振研究員(E. G\'abor、石橋、S. Jhingan) -- 非常勤研究員(谷本) -- 基研研究員[湯川奨学生](井口) -- 所外 運営委員(佐藤(勝)、高原)、研究部員(観山、杉山) (1-4)理論懇談会関連選挙について ・運営委員選挙に関して:理論懇ニュース2000年第6号にて報告済み ・国立天文台:各委員の選挙の実施は確認済み(但し、結果は未公開) 推薦は国立天文台からの要望を受けしだい、順次行う 選挙結果の会員への報告に関し意見が交換された(継続) (選挙結果は速やかに公表.VS.各委員の推薦時に公表) ・基礎物理学研究所:1月6日締め切り、現在実施中(12月26日において) (1-5)日本の理論天文学第3版出版について ・戸谷友則氏+協力者にお願いさせていただいた。 ・協力者(学生バイト)への理論懇談会会計よりの謝金の使用が認められた。 (1-6)次回理論懇シンポジウム開催について ・第14回理論懇シンポ(次回)の関して大きな議論があった。 ===>「理論懇シンポ開催に関するアンケートを実施する」ことに落ち着いた。 開催か否か、開催する場合のテーマ(また、その有無)の結論は、約一月後 にまとめることになった(締め切りのタイミングは国立天文台へのワークシ ョップ申請の準備期間を確保するため)。特に、(i)開催テーマに関する意見 の募集、(ii)テーマなしでの開催の支持の有無の確認、(iii)世話人の立候補 の再受け付け、(iv)世話人の立候補がない場合の対応に関するコメントを会員 より吸い上げることを目的とし、実施する。 ===>来年度に関しては非開催の可能性があることが確認された(世話人が決ま らない場合)。 ・議論項目 --開催の可否 ====>「開催するべきではない」との積極的な意見はなかった。 「開催」への期待は潜在的にある。 「実行委員」の引き受け手の問題が残った。 --来年の方針: テーマを決めてから実行委員を依頼する(予算獲得を確実にするため)。 テーマを決めず実行委員を依頼する(予算が獲得できずともやむをえな いとする立場)。 ====>決着つかず。 --来年度のテーマ: 数値計算・シミュレーションが挙げられた。 --来年度の世話人: 立候補を募った===>立候補者なし。 開催地域は東京もしくはその周辺(承認なし)。 ---------------------------------------------------------------------- (2)基礎物理学研究所「研究部員・運営委員推薦」に関する選挙結果報告 「基礎物理学研究所研究部員・運営委員選挙・結果報告」をさせていただきま す(注:研究部員に関し白票1有り)。なお、理論懇からの基研研究部員の推 薦は、1月9日(火曜日)に行われました。また、基研運営委員の推薦は、3 月頃、基研よりの依頼があった際となります。 --- 選挙結果 --- --- 研究部員 --- 投票者数:63名(会員数245:選挙公示時有権者数) 有効投票件数:122件(2名まで連記により最大で126件) 結果(上位4名;この順位にて研究部員の推薦が行われた) 須藤 靖 氏 16票 郷田 直輝氏 14票 横山 順一氏 12票 池内 了 氏 7票 その他(40名) --- 運営委員 --- 投票者数:64名(会員数245:選挙公示時有権者数) 有効投票件数:127件(2名まで連記により最大で128件) 結果(上位4名) 佐々木 節氏 29票 観山 正見氏 27票 佐藤 勝彦氏 17票 池内 了 氏 14票 その他(20名) ---------------------------------------------------------------------- (3)次回理論懇シンポ開催に関するアンケート(締め切り:1月31日) 提出先: rironkon_com@th.nao.ac.jp (理論懇運営委員会) ********************************* 2001年度 理論懇シンポ開催について *********************************  次回の理論懇シンポジウム開催についてご意見を理論懇運営委員 (rironkon_com@th.nao.ac.jp) までお寄せ下さい。特に以下の点に ついて参考となる意見をいただければ幸いです。アンケートをもと に理論懇運営委員会にて今後の方針を検討させていただきます。 1. 開催時期 1a) 例年通り12月末 1b) 天文学会など他の研究会と併設 1c) その他 2. テーマの設定 2000年は研究スタイル(観測立脚型か第一原理立脚型)に焦点    をあてました。過去には10年後の理論天体物理学や、大型観測    装置、大型計算機に焦点をあててプログラムを組んだこともあ    ります。次回のテーマとして何か提案はありますか? これまでに総会やメールで頂いた提案は以下の通りです。   a)新世代の大型計算機 vs 鉛筆と紙の純粋理論 (天文台・基研の計算機リプレイスに絡めて)   b) 新世代サブミリ波望遠鏡 ALMA(Atacama Large Millimeter and Submillimeter Array)計画と 理論天文学 c)「オリジン」 星・惑星の起源から銀河・銀河団の起源まで、はたまた宇宙の起源 ビッグバンや元素の起源など、「オリジン(起源)」という語句を 合言葉に様々なスケール・時期について探る。 d) 今後20年の理論天文学の展望 (放談会や1月の台内会議でのネタを理論懇なりにふくらます) e)10年・100年後の理論天文学の、将来大予想大会 (100年後はテクノロジーがどれほど進むので、どういう理論も 観測で検証可能になる、とか多少現実離れしても良いから議論) 3. 財源     これまで国立天文台・基礎物理学研究所の共同利用から援助    を受けてきましたが、理論懇シンポのような定期的会合への    援助は益々難しくなる状況です。資金が不足する場合は、これ    までのように旅費を支給できない可能性がありますが、それでも    構わないでしょうか?    財源と統一テーマには関連がありますが、財源確保だけを目的に    テーマを設定するのは行き過ぎかもしれません。定期的に理論    天文学者全般が興味を持てる会合を開く、という趣旨で集められる    財源は無いでしょうか。これまでも理論懇シンポのために科学研究    費などを提供していただいた例がありますが、来年度に期待できる    財源はあるでしょうか。 4. 会場     国立天文台・基礎物理学研究所で開催した回数が圧倒的ですが、    都立大学、千葉大学、などで開いたこともあります。会場を提供    していただける方がいらしたらお知らせ下さい。  5. 世話人     世話人への立候補・推薦があればお知らせ下さい。テーマと    関係があれば、その旨もお知らせ下さい。     世話人の選出方法についての意見も歓迎します。 [運営委員会とSOC、LOCの連絡が密になるよう、次回は理論懇運営    委員の中からも世話人を選出する予定です。]  アンケート締め切り: 2001年 1月31日(水)  提出先: rironkon_com@th.nao.ac.jp (理論懇運営委員会)   ------------------------------------------------------------------ 背景説明:  歴代の世話人の方々の努力もあり、理論懇シンポジウムは13年連続して 開催することができました。例年多くの参加者の支持を得ていますが、 テーマの選択や資金の確保は世話人の方の大きな負担にもなっています。 今年も基礎物理学研究所の共同研究に採択され、多額の資金援助をいただ きましたが、決定までには相当の困難があったことはご承知の通りです。  理論懇シンポジウムのように定期的に開催されている研究会は、国立 天文台や基礎物理学研究所で共同研究として採択されにくくなっています。 これまでは世話人他の方々の努力により、毎回新鮮そうに見えるテーマが 掲げられ、共同利用として採択されてきたのが実状です。  研究会の立案においてテーマ設定は極めて重要な話題ですので、今回は できるだけ多くの方から意見をいただきたいと考え、例年になくアンケート をお願いすることにしました。理論懇運営委員会や総会では、これまで 共同利用に採択されやすいという観点をテーマ決定に持ち込みすぎたのでは ないかという意見も出ました。テーマ選択の自由と資金確保のバランスは 難しい問題ですので、是非、忌憚のないご意見をお願いします。  例年は総会で世話人をお願いしてきましたが、テーマを決めてからSOC を 決める方がより望ましいのではないかと考え、今年は決定の順序を逆にし ました。 ---------------------------------------------------------------------- ****************************************** *釜谷 秀幸 (編集責任) * *京都大学大学院 理学研究科 宇宙物理学教室* *email:kamaya@kusastro.kyoto-u.ac.jp * *TEL:075-753-3896 * *FAX:075-753-3897 * ******************************************